初心を忘れない。
基本的なことが
仕事に一番大切。

鉄道建築 検査 M

ジェイアール西日本ビルトはどんな会社ですか?

ネームバリューがあって社会的な信頼度が高く、「プライベートが充実できる会社」だと思います。

学生時代、高校ではバンドをして、大学ではサーフィンサークルを作って、自分の時間を謳歌していました。

社会人になるタイミングでいわゆる就職氷河期が到来。職場を探すのも大変な状況でした。
外食産業や不動産営業などを転々としていたのですが、改めて建築学科で学んでいたことを活かしたいと思い、当社に転職しました。

気がつくともう、17年この会社にいますが、振り返ってみると、「辞めようかな」と思ったことはなかった気がします。

最近ではリモートワークもでき、フレックスタイム制も導入されました。
日常レベルだと、お昼休憩を少し早く取ることもできる柔軟な会社です。
いろいろな会社を見てきた私から見ると、現場の声や労働組合の声をしっかり聞いてくれて、安心でき、働きやすい会社だと思いますね。

担当しているお仕事や、
印象に残った案件について教えてください。

駅施設の検査を行っています。建物の安全を確保し寿命を保つために、各建物に対して年1回ずつの検査を行い、結果をもとに修繕計画を立てたり、さらに詳細に調査を行ったりするのが、私たちの主な仕事です。

担当は新幹線関連の駅施設がメインとなっています。歩きながらの目視を基本として、双眼鏡を使ったり、ドローンを操作したり、一脚を伸ばしたりと機器を活用しながら異常を発見し、記録撮影をして、劣化状況に合わせて修繕計画を施主であるJRへ提案していきます。工事のように大きな変化を見られる仕事ではないですが、表面を見ただけでは分からない部分を検査するために特殊な仕事を行うこともあって、そのときは駅保守のスペシャリストとして最適な方法を提案します。様々なものを駆使して分析している姿は、周りの社員から見ても結構楽しそうに思えるようです。

検査だけではなく、少し変わった仕事もあり、印象に残っているのは市の依頼でドローンを使った福岡城跡の空撮を行った案件です。実存していない福岡城の幻の天守閣を浮かび上がらせる「ライトアッププロジェクト」に関わり、ドローンを飛ばして、工事を進めていくためのデータ集計に関与し、PR映像の撮影も行いました。検査で培った技術や知識をいろんな場面で役立てることができるのも、この会社のおもしろいところだと思います。

検査は施工管理部門とは違って成果が表には出にくい仕事ですが、縁の下の力持ちとして大きな存在意義を感じています。
最近の建築情勢は、昔のように「壊しては建てる」を繰り返す「スクラップ・アンド・ビルド」というよりも、今の建物を修繕して寿命を伸ばしていくスタイルが主流です。もともと、土地に根付いて地域の生活を支えてきた駅舎を長くきれいに保つことは大切だと感じていましたが、そうした最近の流れからみても、劣化をいち早く見つけ、修繕計画につなげ、建物の安全を確保しながら長く使い続けられるようにするという検査部門の重要性はどんどん増していると思います。

働くうえで大変だったことは何ですか?
また、それを乗り越えたお話も聞かせてください。

1日中駅を見て回ることにはなるので、結構な運動量があります。間違いなく健康にはなりますが(笑)。

前置きはさておき、毎年、同じ建物を検査することになるので、常に新鮮な気持ちで取り組むことが必要です。

私はこれまで、新幹線関連の建物を9年に亘って見てきましたが、昔からの報告のやり方を少しずつ変更し、相手に伝わりやすいように、かつ効率的に業務を進められる方法を今も探しています。
同じ業務だからといって惰性で行うのではなく、
「より効率的に。より精度高く。より分かりやすく」と、常に改善をしていく心構えを持って取り組むことが大切だと思います。

検査は価値ある仕事ではあるものの、「鉄道の安心安全は保たれていて当然」というのが世の中の感覚でもあります。
そのため、私たちの仕事による成果がお客様に知られることはあまりありません。
例えば、検査によってコンクリートの落下を未然に防いだとしても、お客様の多くはそれに気づかないので、私たちの仕事が褒められるということは少ないです。

しかし、「今日も何もなかった」ということがこの仕事の一番の成果とも考えています。お客様や、もしかすると駅員にも気づかれないうちに駅の安全を守っているのです。
一見、地道にデータを取って判断していくやりがいの感じにくい仕事のように思われますが、仕事との向き合い方によって、何事もない日常を支えているという大きなやりがいを感じられる仕事だと思います。鉄道建築の保守に関しては、何事も「検査」業務がスタートとなり、「計画」や「工事」につながっていくので、「我々の仕事が色々なところに影響してくるんだ。検査が鉄道の安全を支えているんだ。」という自負を持って、日々仕事に取り組んでいます。

今後、チャレンジしたいことがあれば、ぜひ教えてください。

検査業務を今後も続けていきたいですね。
先述のとおり、当社の仕事の起点となる業務ですので、データ分析や何でも改善志向がある私にピッタリだと思っています。

その他の点でいうと、後継者を育てていきたいと思っています。やっていることは確かにシンプルですが、奥が深いのが検査業務です。
建物をどう見るか、どう直すかに正解はないので、改善や検討の余地がたくさんありますし、適切な修繕計画を立てるためには建物の構造や劣化のメカニズムをよく知らなければいけません。
新卒社員は「現場を知る」ということで、まず施工管理に配属される傾向にありますが、検査の方でも色々と勉強になることが多くあるため、本当に歓迎しています。

CAREER STEP

1年目

会社の雰囲気・人間関係・仕事の取り組みや進め方に慣れるため、たくさんのことを覚える1年でした。

3年目

施工管理担当をすることになりました。現場でどのように仕上げていくのか、そのためにはどのように調整していくのかなどの幅広い知識を学びました。

10年目

施工管理の経験を経て、資格をさらに増やしていった年でした。1級の施工管理技士を建築・土木・管工事を取得しました。1級の国家資格なので、達成感がありましたね。資格を取得すれば、知識や視野も広がり、同じ仕事をしても見えてくる部分も増えてくるので、成長感も覚えることができますね。一生懸命勉強したことが、現場で紐づいた時がやはり面白みを感じます。

休日の過ごし方

4歳と2歳の子どもがいるので、土日は子どもと一緒に過ごす時間が多いですね。
妻と共働きで、休みの曜日が違うので、家事や子育てを分担しています。そういう面では、やはりワークライフバランスをとりやすいので、大変助かっています。

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