先輩社員インタビュー
鉄道建築 工事
より良いものを次世代へ繋ぐ。
入社後、金沢支店に配属され、駅外壁の修繕や事務所の改修の工事管理を受け持つ。現在は北陸新幹線開業に備え、新幹線の訓練施設新築工事を担当している。
職人に学ぶ工事現場
金沢支店で、主に駅外壁の修繕や駅事務所の改修などの工事管理を担当しています。支店では、私が新卒入社第1号。指導を受けている課長は父親くらい年の離れた方で、「とにかく新人は現場ヘ。職人さんが何をしているか見て覚えろ」と、入社して間もない頃から、工事現場ヘ出してくれました。駅を利用されるお客様の安全を守ることはもちろんですが、上司から「職人さんを大事にしなさい」と言われたことを大切にしています。現場では安全に作業が進んでいるか目を光らせ、高所作業をされる職人さんヘ「安全帯お願いしますね」と声をかけるなど、作業する方々への配慮も心掛けています。
ただ元に戻すだけでない工夫を凝らした修繕を
2014年春ごろに行った、大聖寺駅(石川県)の外壁修繕工事は印象的な工事でした。土壁の建物が残る駅周辺の雰囲気を壊さぬよう、外壁の色を茶色に変更することを提案しました。駅の修繕は、元の姿に戻すことも大切。工事が終わった後に「きれいになったね」と駅係員に声をかけていただくと、とてもうれしいものです。さらに外壁を変更したことで街の景観にも合うようになり、より一層やりがいを感じました。これからも、どうすればもっと良くなるかな?とより良くなるための工夫を考えて提案していき、常に最善を尽くすことが私の使命だと考えています。
ノウハウを生かした工事管理
2014年6月から、JR西日本の訓練施設「北陸新幹線訓練センター」の新築工事を受け持っています。今までは修繕や改修が主で、新築工事は初めて。この現場は、関わる協力会社も70社以上になります。工事車両を止める場所を調整するだけでも、ひと苦労。でも、自分の作った建物で研修した駅係員が沿線を支えていくと思うと、身が引き締まる思いです。工事の工程は、設計段階である程度決まっています。しかし現場の状況に応じて、より安全を優先した方法に変えることもあります。当社は駅の保守を20年以上行っています。その期間に蓄積された知識と知恵を駆使して、より安全に、そして品質にもこだわり続けたいと思います。
鉄道建築 設計
「安全で快適」を図面に描く。
建築設計事務所で主にオフィスの内装設計に従事した後、2011年に入社、神戸支店配属に。ビルトの社員はデザインだけでなく施工計画も手掛けるため、最初は大変だったとか。2014年6月、大阪支社(旧大阪支店)に転勤。
思い入れのある明石駅のトイレ
今までで一番印象に残っている設計は、明石駅(兵庫県)のトイレです。入社して数カ月は女性社員用休養室の改良設計に携わり、半年後から駅構内の施設の改良や新築も手がけるように。最初に携わったトイレ設計では、給排水設備や衛生設備が前職を含め初めての設計だったので、とても勉強になりました。従来のイメージを一新する駅トイレにしたい・・・。JR既定の仕様に沿いつつも、シックな濃い木目のトイレブースを用いるなど、ホテルのように美観と快適性を兼ね備えたデザインを盛り込みました。工事担当者や協力会社と念入りに打ち合わせして、無事完成した時は感激したのを覚えています。
社員一丸で堅持する安全への配慮
設計業務はまず現場調査をして、図面作成、数量計算、積算、施工計画立案と段階を踏みます。一連の作業進行から、完成してお客様のご利用に至るまで、いつも胸に刻んでいるのが安全への配慮。全社員の安全に対する教育や意識は、他社に比べても圧倒的に高いと感じています。当社の業務は、絶えず電車が運行し利用者がいるという、時間や作業に制約がある中で遂行しなければなりません。逆に厳しい条件下だからこそ、短期間で仕事のスキルが上がるし、ユニークな発想が生まれやすい環境なのかもしれません。特に大阪支社は、担当エリアが広く駅も多い分、いろんな経験を積めるし、全部吸収してやろうという意欲が湧きます。
心にも設計にもゆとりを備えて
自分のやりがいを最も実感するのは、やはり図面を引く時。事務所にいながら頭の中では現場に飛ぶ想像力と、CADで自在に空間をつくり上げる創造力が発揮できます。部材同士の取り合わせや仕上がりなど、合理的で調和のとれた納まり方を考えるのも、設計の醍醐味です。仕事をする上で大切にしたいのは、ゆとりを持つこと。時聞や気持ちに余裕があれぱ、集中力や効率が高まり、周囲への気配りもできます。相手の立場に立ち、意図を正確に伝えられる図面や計画書を提示し、質問にも即応できるようになるのが当面の目標です。何事にも前向きに、楽しみながら仕事をしていきたいと思います。
鉄道建築 検査・監理
いわば専門医。
測量ほかさまざまな業種の会社勤務を経て入社し、当初から検査業務を担当。2009年から計画業務、さらに工事履歴のデータ管理業務や法令点検業務にも携わる。
検査対象建物はラッキーセブン?
777。私が業務担当している和歌山管内の駅関連施設の棟数です。検査・計画業務は、紀勢本線、阪和線、和歌山線の各駅・施設に出向き、建物の劣化状態や危険な箇所を検査。収集・蓄積したデータをもとに優先順位をつけて修繕計画を作成することを主としています。入社当初は、駅名と所在地を覚えたり、駅構内の配置や建物の構造を把握することから始まりました。2年目から、検査結果に基づいての修繕計画・予算計画の立案も任されるように。2010年のJR業務センター発足後は、浄化槽・給水・消防設備や特殊建築物等の法令点検を協力会社と連携するなど、担当業務も責務も多岐にわたっています。
建物の健康状態をビルカルテに蓄積
検査は計画を綿密に立てた上で行います。和歌山駅のように大規模だと3日ほどかかることも。必携品はフィールドノート、図面、カメラ、 ひび割れ点検ハンマーなどです。建物の劣化現状を調べ、駅員さんから情報収集し、検査結果をデータ化していきます。いわばカルテを作成するビルの専門医。この"建築物の検査・工事履歴等のデータベースシステム"は、毎月末にJRと合同で実施する建物の劣化の判定会議で、建物の状態の分析や予測、修繕可否の判定の材料となります。応急措置が必要でない限り、ビルカルテを基に修繕計画を立てるため、工事は検査した約2年後。きれいに修繕された建物を見ると、感慨深いものがあります。
知識と技術を磨き検査の精度向上へ
使用条件など建物の知識、現場での的確な判断力が検査の仕事には求められます。また、潜在する不具合箇所を見極め、緊急時に対応できる技術力も必要です。加えて、早期対策を提案するプレゼンテーション力をもっと磨きたい。専門的で多角的な知識と技術を高めるため、近い将来、建築士の資格取得も目指しています。すべては安全第一。検査は一見地味だけど、設備トラブルの未然防止に関わる最前線の業務です。これからも、お客様にご利用いただく駅や施設を安全かつ健全に維持・管理する、より質の高い建物検査に取り組んでいきます。
商業施設
2014年6月、営業開発支店の支店長に就任。店舗開発工事受注の礎を築き、ビルトの事業拡大に貢献した。2020年7月、営業開発支社企画統括部長に就任。
営業開拓からスタート
営業開発支社は、店舗設計から施工までを一貫して手がけています。これまで、エキナカのカフェやコンビニをはじめ、商業施設「ルクア」では「エキ ポンテベッキオ ア オオサカ」や「ガーランド オブ デュウ」など20店舗以上のプロジェク卜に参画しました。最近では長崎の大型商業施設(ココウォーク)の飲食フロアの改装や熊本エキの肥後よかモン市場の飲食店などJR西日本のエリアを超え、様々な商業施設の仕事をしています。今でこそ受注は順調ですが、営業開発支社の前身となる設計室ができた1996年当時は保守と修繕の仕事しかなく、指導者もいない状態でした。そんな部署で上司と2人、施工会社として店舗工事などの実績を増やすことを目標に手探りでスター卜しました。でも、やる気はあるのに、やりたい仕事はそう簡単には受注できません。この事業に携わってからの期聞を振り返ると、この時期が一番苦労しましたね。逆境の中、「実績はなくてもやりたい仕事をしたい」という思いで、知人を訪ねたり紹介していただいたりしながら、JRのグループ会社を中心に少しずつ営業開拓していきました。そうして獲得した最初の店舗設計の仕事は、茨木駅の「エスタシオンカフェ」です。続いて、大阪駅構内の「エスタシオンカフェグラン」もコンペで勝ち取りました。大阪駅のど真ん中の店舗設計をしたいと思っていたので、受注が決まった時は本当にうれしかったです。この2件の案件は今でも印象に残っています。今までの経験を通して実感したのは「何があっても諦めず、どうすれば実現できるかを考え行動することが大切」ということ。そうすれば、必ず道は開けると思います。
実績を重ねて設計室から営業開発支社へ
やりたい仕事を獲得するためには、お客様が何を求めているのかをキャッチし、思いを共有することが大切です。私の場合は、最初にコンセプトを考え、写真などのビジュアルと言葉で提案。さらに、スタイルやターゲッ卜を掘り下げて具体化したイメージをお客様と共有するよう心がけています。その上で、安全性や使い勝手、来店客の動線などを考慮した機能性を含む最良の提案を行っています。それは他のデザイン事務所にはない、当社の強みだと考えています。また、設計事務所、デザイン事務所、建築会社、内装会社の仕事をすべて請け負うことができるのも、私たちの大きな武器となっています。このような強みを活かしてチャレンジし続けた結果、受注は着実に増え、年間500件を数える仕事を受注できるようになりました。設計室、営業開発支店を経て2020年7月1日に営業開発支社として次の展開に向けた新しい体制がスタートしました。
目標を実現するために
私たちがめざしているのは、各チームが専門性を発揮し、クライアントに「一緒に仕事がしたい」と思っていただける集団になること。また、JR西日本のグループ会社としてコンプライアンスは確実に守りながら、デザイン力も法規的な知識も備えた会社として次のステップにつなげることも目標です。そしてグループ会社以外の仕事も獲得し、今までにない大規模な施設を設計から施工まで一貫して手がけたいと考えています。営業開発支社ではこのような目標の実現に向けて、自分の強みを持っている人や強みを伸ばす意欲のある人材を求めています。「やる気だけは誰にも負けない」「デザインをさせたら私の右に出る者はいない」という人、個性的な人はこの仕事に向いていると思います。私自身も趣味がユニークな人、私の知らない世界を知っている人など、刺激的で価値観を変えてくれるような人と一緒に仕事がしたいと思っています。是非、自分の強みを見つけて、伸ばしてください。
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